ダックスフンドの種類と特徴|魅力的な家族を見つけよう!
ダックスフンドにも種類があるってご存知でしたか。犬は犬種に応じて、性格や特徴も異なるため、飼育する際のポイントも変わってきます。
この記事では、ダックスフンドの種類や特徴、飼うときのポイントなどについても、ご紹介します。
すでに飼っている飼い主の方は飼い犬のことをもっと好きになり、これから飼うことを検討している方にとっては、自分の新しい家族の性格を知るきっかけになると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ダックスフンドの基本情報
ダックスフンドは、ドイツを原産とする狩猟犬の一種です。日本では、ダックスフンドと呼ばれることが多いですが、ドイツ語では文節末尾の d は濁らないため「フント」、ダックスフントになるそうです。
ドイツ語でアナグマを意味するダックス(Dachs)と、犬を意味するフント(Hund)が合わさって、直訳すると「アナグマ犬」となりました。
アナグマのニオイやうさぎのニオイをたどり狩りをおこないますが、アナグマやうさぎは逃げると巣穴に潜り込んでしまうため、追いかけて潜り込みやすいように足が短くなり、胴が長く改良され現在のダックスフンド(スタンダート)の形になりました。
ところでダックスフンドは胴が長いのではなく、足が短いのだとご存じですか。2009年、短足の犬に限定された遺伝子が発見されました。短足犬の原因となる遺伝子(FGF4という)が原因で、成長期の早い段階で骨の成長が(足が短いまま)完了してしまうという内容で科学誌に発表されました。
ですので、ダックスフンドは胴が長いわけではなく、足が短い犬種ということになります。
2.ダックスフンドの特徴は
ダックスフンドは、小さな体格と長い胴体が特徴的な犬種です。その可愛らしい姿と愛嬌のある性格から、多くの人々に愛されています。
ダックスフンドの中でも、小型犬に分類されるミニチュアダックスフンドは、簡単に持ち上げられるサイズの小さな体です。そのため、室内で飼育するのに適しており、都会の生活にも馴染みやすいです。
また、ダックスフンドは非常に陽気な性格を持っています。友好的で人懐っこく、家族とのコミュニケーションを楽しむことが大好きです。しつけも比較的簡単に受け入れるため、初めての飼い主でも育てやすい犬種と言えます。
また、ダックスフンドは運動が好きな犬種です。元々は狩猟犬として使われていたこともあり、狩りの本能を持っていて、遊ぶことや散歩が大好きです。逆に言えば、適度な運動が必要な犬種でもありますので、飼い主と一緒に楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
3.ダックスフンドの種類
ダックスフンドは体格によって、カニーンヘン、ミニチュア、スタンダードの3種類に分けられます。
ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、カニーンヘンは体重が3.0kg〜3.5kgで胸囲が30cm以下、ミニチュアは体重が5.0kg以下で、胸囲が30cm〜35cm、スタンダードは体重が9.0kg〜12kgで、胸囲は35cm以上が理想とされています。
ただ、これらはあくまでも犬種標準に定められた理想であり、実際には、5kg以上にもなるミニチュアダックスフンドも存在します。犬種標準から外れていても、飼い犬として問題があるわけではありませんので、ご安心ください。
胸囲 | 体重 | |
スタンダード | 35cm以上 | 9.0kg~12kg |
ミニチュア | 30cm~35cm | 4.4kg~4.8kg |
カニーンヘン | 30cm以下 | 3.0kg~3.5kg |
4.ダックスフンドの毛色
ダックスフンドの毛色にはスムースヘアード、ロングヘアード、ワイアーヘアードという3つの種類が存在します。
短毛のスムースヘアードと長毛のロングヘアードの毛色には、単色のレッド、レディッシュ・イエロー、イエロー、2色のブラック&タン、チョコレート(ブラウン)&タン、タンではなくイエローの斑とブラックやブラウンの組み合わせがあります。散在した黒の毛(シェーデッド)がある場合も単色として分類されます。
その他、ブリンドル、タイガー・ブリンドル、ダップルもあります。
ワイヤー状の硬い毛質のワイアーヘアードの毛色は、ほとんどが明色または暗色のイノシシ色か枯葉色です。
5.ダックスフンドの毛並み
ダックスフンドは毛並みでも3種類に分けられ、スムースヘアード、ロングヘアード、ワイアーヘアードの3つがあります。それぞれ、かけ合わされてきた犬種の違いによって性格に違いがあるとされています。
1つ目のスムースヘアードは、密に生えた短い毛と滑らかなビロードのような光沢が特徴です。抜け毛は多いですが、毛が短くて扱いやすいため、お手入れが簡単です。
スムースヘアードは、最も歴史があり、ダックスフンド本来の活発で好奇心旺盛、明るいなどの特徴があります。彼らは機敏で遊ぶことが大好きで、初期の猟犬としての特性を一番濃く残している品種です。その活発さと頭の良さから、遊び相手として楽しい時間を過ごすことができるだけでなく、アクティブな生活スタイルを持つ飼い主にとって理想的なパートナーとなるでしょう。
2つ目のロングヘアードは、光沢のあるウェーブがかった軟らかな毛が特徴で、耳の先端や首の下に飾り毛があり、優雅な雰囲気が人気です。穏やかで優しいスパニエル系の性格を受け継ぎ、温厚な性格の犬が多いようです。
フレンドリーで甘えん坊な性格を持ち、猟犬の要素よりもペットとしての魅力が強いのが特徴です。家族や他のペットとも仲良く過ごし、忠実な愛情を持って家庭を守る愛らしい犬種です。
3つ目のワイアーヘアードは、全身を覆うごわごわとした剛毛と、長い眉とあごの毛がおじいさんのようでかわいらしい印象を与えるダックスフンドです。ドイツでは最も一般的なミニチュアダックスの毛質です。
ワイアーヘアードは、スムースヘアードのダックスフンドにテリア系の犬種を交配させた品種です。テリアらしい気性の荒さや気の強さが表れることがあると言われています。頑固な性格のため、しつけにはやや苦労することがあるかもしれません。しかし、関係が築ければ飼い主にだけは従順な素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。愛情を持って接することで、彼らの信頼を得ることが重要です。遊ぶことが大好きで活発な性格を持ち、エネルギッシュな遊び相手として楽しい時間を共有できることでしょう。
6.ダックスフンドの飼育のポイント
ダックスフンドは小さくてもスタミナのある品種で、肥満予防のために毎日の運動が大切です。朝の20分程度の散歩は毎日行ってあげましょう。また、肥満になると腰に負担がかかり椎間板ヘルニアのリスクが高まるため注意が必要です。
ダックスフンドは、元々猟犬として活躍していたことから、気性が活発で吠えやすい傾向があります。子犬の頃からしっかりトレーニングし、興奮や吠えをコントロールできるようにしつけが必要です。また、社会化を促すために多くの人や犬と触れ合わせることも大切です。
さらに、室内では被毛のタイプに合わせたお手入れも重要です。とくにロングヘアードは毎日のブラッシングが必要で、散歩後にゴミや病害虫に注意しながら観察しましょう。
食事には総合栄養食を与え、フード選びには小さい粒や健康をサポートする成分を含むものがオススメです。食事の際に耳先が汚れる場合はスヌードや専用の食器を使うと良いでしょう。
7.ダックスフンドの健康管理と注意点
ダックスフンドは椎間板ヘルニアになる可能性が高いため注意が必要です。つるつるした滑りやすい床での活動はなるべく控えるようにし、カーペットなどの滑りにくい床材を選んで敷くなどの対策も効果的です。段差や高い場所からの飛び降りも腰に負担をかけてしまうため避けるよう心がけましょう。
また、縦抱きをしたり、前足だけを持って抱いたりするのも控えた方がいいでしょう。できるだけ地面と背中が平行になるように抱きましょう。飼い主の行動にも腰の負担を軽減するための配慮が必要です。
※縦抱きはよく見かけます。飼い主の皆様は注意してくださいね。
また、太りやすい体質なので食事管理にも気を付ける必要があります。適切なエクササイズとバランスの取れた食事を心掛けましょう。
さらに、カニンヘンダックスフンドは、他の種類に比べて活発で元気な性格が特徴で、毛が短いため、寒さに弱い一面もあります。外出時は服やブランケットなどで保温し、冷たい床で寝ることがないように場所には十分注意するようにしましょう。
飼い主としては、日常生活での心掛けや食事管理、適切な運動を行い、愛犬の健康を守ってあげることが大切です。ダックスフンドと共に楽しい家族生活を送るためにも、これらのポイントを押さえておきましょう。
8.ダックスフンドのしつけのポイント
ダックスフンドは勇敢で活発な性格を持っています。また、頑固さや独立心も持ち合わせているため、しつけが重要になります。
まず、ダックスフンドに従順さやしつける姿勢を身につけさせるためには、幼い頃からの社会化が重要です。他の犬や人との交流を積極的に行い、様々な環境に慣れさせましょう。これによって、人懐っこく社交的な性格を育むことができます。
また、しつけを行う際には、一貫性と明確な指示が重要です。ダックスフンドは頭の良い犬種であるため、繰り返し行うことで指示を理解しやすくなります。ですから、「座れ」「待て」などの基本的な命令を徹底的に教え込みましょう。
さらに、ダックスフンドは美味しいご褒美を与えることで、より一層のモチベーションを図ることができます。ただし、食事制限を必要とする可能性があるため、適切な量や栄養価のあるご褒美を与えるようにしましょう。
最後に、ダックスフンドは飼い主との絆を大切にします。愛情をしっかりと伝え、一緒に遊んだり散歩に出かけたりすることで、信頼関係を築くことができます。そして、飼い主とのコミュニケーションを重ねる中で、より良いしつけが可能になるでしょう
ダックスフンドのしつけには、社会化、明確な指示、ご褒美の使用、そして愛情と信頼の構築が欠かせません。これらを守りながら、しっかりとダックスフンドのしつけを行いましょう。それによって、愛らしいパートナーとしての魅力を最大限に引き出すことができるはずです。
9.魅力的な家族を見つけてください。
ダックスフンドは、全犬種の中でもとても人気があり、飼いやすさや魅力的な特徴がたくさんあります。
ダックスフンドの種類には、体のサイズによって、カニンヘン・ミニチュア・スタンダードの3種類があり、毛質によってスムースヘアード・ロングヘアード・ワイアーヘアードの3種類に分けられます。
ダックスフンドの特徴としては、まず小さな体格であることが挙げられます。この小ささが、都会暮らしにも適しているといえます。また、ダックスフンドは非常に忠実で人懐っこい性格を持っているため、家族との絆を深めることができます。
ダックスフンドの種類と特徴を理解し、自分にぴったりの魅力的な家族を見つけてください。