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猫が狭いところが好きなのはなぜ?気になる理由を解説

なぜ狭い場所がすきなのか

猫が狭い場所を好む理由

猫は、狭い場所を好む動物として知られています。キャットタワーやキャットハウス、ダンボール箱など、狭い場所を見つけては、中に潜り込んだり、遊んだりする様子をよく見かけます。

この行動はただ単に猫が狭い場所が好きというだけではなく、ちゃんとした理由があります。

リラックスできる場所として好まれていたり、野生の本能だったり、理由は様々です。もしかすると体調が悪いなどの理由もあるかもしれません。

そこで、この記事では、猫が狭い場所が好きな理由と、注意点を解説します。

 

1.猫が狭い場所を好む理由

ソファーの下の猫

 

なぜ猫は狭い場所を好むのでしょうか。その理由は、大きく分けて3つ考えられます。

1.1.野生時代の習性

1つ目は、野生時代の習性です。猫はリビアヤマネコを源流としています。リビアヤマネコとは、アフリカの砂漠地帯に生息していた野生の猫科動物です。そのリビアヤマネコを人間が家畜化して、ペットや狩猟用の動物として改良してきました。リビアヤマネコは、ネズミやトカゲなどの小動物を捕食していました。

そのため、野生の猫は、獲物を捕らえる際に、狭い場所に身を隠すことで、獲物の注意を引いたり、獲物の動きを観察したりします。また、野生の猫は、狭い場所に身を隠すことで、天敵から身を守ることもできます。

つまり、猫は野生時代の習性として、狭い場所を好む傾向があるのです。

1.2.安心感や安全感を得られる

2つ目は、安心感や安全感を得られることです。狭い場所は、天敵から身を守りやすいという安心感を与えてくれます。また、狭い場所に身を隠すことで、外界の刺激から遮断され、リラックスすることができます。

そのため、猫は、ストレスや不安を感じているときに、狭い場所に身を隠すことで、気持ちを落ち着かせようとします。

 

1.3.狩猟本能を満たすことができる

3つ目は、狩猟本能を満たすことができることです。狭い場所は、獲物を捕らえる際に、有利な立場を得ることができます。また、狭い場所で遊ぶことで、狩猟本能を満たすことができます。

そのため、猫は、遊びたいときに、狭い場所で遊ぶことがあります。
このように、猫が狭い場所を好む理由は、野生時代の習性や安心感、狩猟本能など、さまざまな要因が考えられます。

 

2.猫の狭い場所好きのメリット

布団から顔をのぞかす子猫

猫の狭い場所好きには、以下のようなメリットがあります。

 

2.1.ストレスが軽減される

猫は、ストレスを感じると、以下のような行動を示すことがあります。
・頻繁に毛づくろいする
・爪を研ぐ
・ものを壊す
・吐く
・排泄場所を間違える
猫は、狭い場所に身を隠すことで、外界の刺激から遮断され、リラックスすることができます。そのため、ストレスが軽減されると考えられています。

 

2.2.運動不足を防ぐことができる

猫は、本来、狩猟や遊びなどを行う動物です。猫に必要な運動量は猫種・年齢・体格によっても異なりますが、一般的には1日10~20分程度と言われています。子猫は活発ですので、20分以上、成猫の場合は10~15分程度でも大丈夫ですが、1日に2回程度に分けて運動をさせるとよいです。運動不足は肥満などの健康問題を引き起こす原因にもなります。
狭い場所で遊ぶことで、運動不足を防ぐことができます。また、狭い場所は、猫が安全に遊ぶことができる場所としても適しています。

 

2.3.健康に良い

適度な運動は、猫の健康維持に欠かせません。猫が狭い場所で遊ぶことで、適度な運動をすることができ、健康に良いと考えられています。運動は筋肉や骨を丈夫にするだけでなく体力の向上にもつながります。運動能力が向上することで、さらに活発に動き遊びを楽しむことができます。

 

3.狭い場所好きを活かす方法

ボール箱に入る猫

猫が狭い場所を好きであることを活かす方法は、以下の通りです。

 

3.1.猫がくつろげる狭いスペースを用意する

猫は、くつろげる狭いスペースがあると、安心して過ごすことができます。
例えば、以下のようなスペースを用意すると良いでしょう。
・キャットタワーやキャットハウス
・ソファやベッドの下
・クローゼットやタンスの中

 

3.2.猫が遊べる狭いスペースを用意する

猫は、狭いスペースで遊ぶことで、運動不足を解消することができます。
例えば、以下のようなスペースを用意すると良いでしょう。
・ダンボールや段ボール箱
・トンネルやチューブ
・おもちゃ

 

3.3.猫が安心して過ごせる狭いスペースを用意する

猫は、安心して過ごせる狭いスペースがあると、ストレスを軽減することができます。
例えば、以下のようなスペースを用意すると良いでしょう。
・窓から外の様子を見ることができるスペース
・飼い主の近くにあるスペース

 

4.こんなことには注意も必要!

机の下の猫

4.1.無理やり入れない

猫は、狭い場所を好む傾向がありますが、それはあくまでも猫の意思によるものです。猫が自分で狭い場所に入りたがっているのであれば、問題はありません。

しかし、猫が嫌がっているのに無理矢理狭い場所に入れると、猫にストレスや恐怖を与えることになります。恐怖によって、攻撃的になったり、逃げ出したりしてしまう可能性もあるため無理矢理入れるのは、やめましょう。

4.2.押し入れの奥に行かない工夫を

もし、猫が押し入れや天井の奥に行っても問題がなければ、特に工夫する必要はありませんが、猫が押し入れの奥から出てこられなくなる場合や押し入れの奥で怪我をする可能性がある場合には対策が必要になります。

猫が入らないようにする扉や柵を設置したり、別の休息場所を用意したりするなどして、そもそも押入れなどに入れないようにしましょう。

 

4.3.出てこない場合は体調不良を疑いましょう。

猫は、体調不良のとき、狭い場所に身を隠して、休息を取ろうとします。また、体調不良によって、狭い場所から出てこられなくなることもあります。
そのため、猫がいつもと様子が違う場合は、体調不良の可能性を疑って、動物病院を受診するようにしましょう。

猫が狭い場所から出てこない場合は、猫の様子や状況をよく観察して、原因を探ることが大切です。もし、猫がストレスや不安を感じている可能性がある場合は、猫が安心して過ごせる環境を整えてあげるようにしましょう。

 

5.猫が狭い場所が好きな理由は、猫の本能的行動

段ボールと猫

 

猫が狭い場所が好きなのは、猫の本能的行動です。猫が安心して暮らせるように、部屋には、猫が快適に過ごすことができる環境を整えてあげましょう。狭いところが好きな習性を遊びに利用することで、ストレス解消にも繋がります。

以下の具体的な例を参考にして、用意してあげましょう。

・キャットタワーやキャットハウスを、猫がよく過ごす場所に設置する。
・ダンボールや段ボール箱を、猫が隠れたり、遊んだりできるように用意する。
・おもちゃを、猫の興味を引くようなものを選んで用意する。
・窓際に、猫がくつろげるスペースを用意する。
また、猫の好みに合わせて、スペースを工夫するのも良いでしょう。

また、猫が好きな素材のものを用意したりすると、猫がより快適に過ごすことができるでしょう。