【初心者向け】トイ・プードルの特徴と飼い方
この記事では、初めてペットを飼う方に向けて、トイ・プードルの性格や特徴、飼い方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.初めてペットを飼う人向け|トイ・プードルの特徴と飼い方をご紹介
トイ・プードルは、フランス原産の犬種で、小型犬の中で最も人気のある犬種の一つです。トイ・プードルは、頭が良く、しつけやすい犬種で、初心者でも飼いやすい犬種と言われています。あなたの周りでもトイ・プードルを飼っている方も多いのではないでしょうか。
トイ・プードルは、初心者でも飼いやすい犬種ですが、トイ・プードルの性格や特徴を理解した上で、飼うことが必要です。
2.トイ・プードルの性格と特徴
トイ・プードルは、小型犬の中でも人気のある品種で、その魅力的な性格と特徴で多くの人々を魅了しています。以下に、トイ・プードルの一般的な性格と特徴をご紹介します。
2.1.基本情報
フランス語の「caniche(プードル)」の語源は、牝のアヒルを意味するフランス語の「cane」に由来しているとされています。元来鳥猟に使用されていました。
体高は、24cm超(-1cmまでは許容)~28cm以下(理想体高:25cm)
毛色は、ブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、フォーンが認められています。
引用:ジャパンケネルクラブ
2.2.賢明で知性が高い
非常に頭が良く、学習能力が高い犬種です。訓練に対する理解力があり、新しいことを素早く覚えることができます。そのため、しつけや訓練はしやすいでしょう。しかし甘やかすと、頭が良いだけに、どうすれば飼い主が甘やかしてくれるのかも覚えてしまいます。子犬期からしっかりとしつけを行うことが大切です。
2.3.愛情深く忠実
トイ・プードルは家族との絆を大切にし、愛情深く忠実な性格です。家族に対する愛情や忠誠心が深く、常に近くにいたいと思います。一緒に過ごす時間を楽しんでくれるため、心の支えや癒しを与えてくれます。
2.4.社交的で人懐っこい
トイ・プードルは社交的な性格を持ち、他の人や他の犬との交流を楽しむことが好きです。友好的で人懐っこいため、初対面の人や他のペットともうまく関わることができます。
2.5.高い運動能力と活発さ
運動能力が高くとても活発で、散歩や遊び、アクティブなことが大好きです。適度な運動を与えることで、健康を維持し、ストレスを溜めることなく満足感を得ることができます。
ただし、膝を痛めることもありますのでフローリングでの運動には注意が必要です。また、愛らしい特長のモコモコの毛ですが、夏の暑い時期は熱中症にもなります。日が昇っていない早朝や日が落ちてから、アスファルトを触って熱くない程度に冷めてからお散歩させてあげてください。
3.6.被毛のメンテナンスが必要
トイ・プードルの特徴的な被毛は、フワフワでカールしており、抜けにくい特徴があります。しかし、もつれやすいので、被毛の手入れが必要になります。トリミング店へ連れていくなどして、定期的なブラッシングやトリミングをしてあげましょう。被毛の状態を良好に保つことで、美しい姿を維持することができます。
3.トイ・プードルの飼い方
トイ・プードルのぬいぐるみにような容姿やその特徴を知り、ますます飼いたいと思われた方も多いでしょう。ここでは、トイ・プードルを飼う際の基本的なアドバイスをご紹介します。
3.1.適切な生活空間を提供する
トイ・プードルは小型犬ですが、活発でエネルギッシュです。快適な居住空間として、広い室内スペースや屋外での遊び場を提供しましょう。また、安全な環境を確保し、危険な物や場所から遠ざけることも大切です。
また、フローリングで足を滑らせた時に膝に無理な力がかかり膝のお皿が外れてしまう膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)になることもありますので、十分な注意が必要です。
3.2.定期的な運動と遊び
トイ・プードルは運動が好きで、定期的な運動や遊びが必要です。日々の散歩や室内での遊び、そして知的な刺激を与えるトレーニングなどを取り入れましょう。
知育玩具を与えることで頭と体を両方使うため満足感が得られます。適度な運動は体力を維持し、無駄吠えなどの行動問題の予防にも役立ちます。
3.3.バランスの取れた食事
健康を維持するためには、バランスの取れた食事が重要です。高品質なドッグフードを選び、必要な栄養素を摂取できるようにしましょう。定期的な食事管理と過剰なおやつの与え過ぎには注意が必要です。
小型犬は肥満になりやすい傾向にあります。おやつを要求されると親バカが発動してついついおやつを与えてしまいたくなりがちですが、過剰に与えることは、愛犬にとっても良くないため、くれぐれも与えすぎには注意してください!
3.4.社会化と訓練
トイ・プードルは知性が高く、訓練やしつけのしやすさという点においても、とても優れています。社会化と基本的な従順訓練を早いうちから始めることが重要です。
一般的に、生後3週間ぐらいから、12、13週齢くらいまでの期間が、さまざまなことを吸収しやすい時期といわれています。 他の犬や人との交流を通じて、社会的なスキルを身に付けさせるようにしつけることで、より快適な共生が可能になります。
3.5.定期的な健康管理
定期的な健康診断や毎年の予防接種、必要に応じたフィラリア予防などの健康管理は、健康維持や長寿にとても大切です。定期的なブラッシングは皮膚病の予防や早期発見につながりますし、歯磨きは歯周病の予防につながります。
犬の場合、食事をしてから放っておくと、2~3日間で歯垢が石灰化して歯石になります。日常的なケアも忘れずに行ってあげましょう。
4.トイ・プードルの価格とかかる費用
トイ・プードルを飼う際には、どれくらいの価格でどういった費用がかかるのか気になるところです。ここでは、トイ・プードルを飼うにあたって、どれくらいお金がかかるのかについて、ご紹介します。
まず、トイ・プードルの価格はさまざまな要素によって左右されます。品種の純血性や血統、カラーやパターン、性別などが価格に影響を与えます。
一般的に、トイ・プードルの価格は幼犬の場合、10万円から35万円以上と幅広い範囲で取引されています。特に希少な血統や品種のトイ・プードルは、高額な値段で取引されることもあります。
筆者が調査した時の最高価格は250万円でした。
※複数のサイトを筆者が独自に調査(23年7月現在)
当然のことですが、トイ・プードルを飼うにはお金がかかります。例えば、フード、トイレ用品、ワクチン接種、定期的な健康診断、トリミング、しつけや訓練、ペット保険などが含まれます。これらの費用は、トイ・プードルの年齢、サイズ、または地域によって異なりますが、月額数千円から1万円以上になることが一般的です。
前述したようにトイ・プードルは価格帯が幅広く、純血種のトイ・プードルや高品質な血統、人気のあるカラーの場合はより高値がつくことがあります。さらに、個々のブリーダーや販売場所によっても価格に差が生じるため、購入前に複数の情報を収集し、信頼性の高いブリーダーや専門の販売業者を選ぶことが重要です。
トイ・プードルは非常に魅力的な犬種であり毎年人気犬種ランキングでも上位の犬種です。共に生活することに多くの喜びをもたらしてくれるでしょう。しかし、価格や費用に関しては慎重に検討し、自身の予算や生活環境との調和を考えた上で飼えるかどうかを判断してください。少なくとも15年は費用が掛かり続けるということを忘れてはなりませんし、飼えなくなるという最も不幸な結末になってはなりません。
5.知っておきたい病気とその予防法
トイ・プードルは、一般的に健康な犬種ですが、特定の病気に罹りやすい傾向があります。以下に、トイ・プードルの主な病気と予防法を紹介します。
5.1.膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝関節の問題にかかりやすいとされています。膝蓋骨脱臼は膝のお皿が外れてしまう病気です。原因は、先天性のものや発育に伴って起こります。高いところから飛び降りたり、フローリングで滑った時に膝に力がかかったり、また事故などで打撲したりすることが原因で、膝蓋骨脱臼を発症することもあります。
予防法としては、クッション性のある敷物を敷く、適切な運動や体重管理、過度なジャンプや急な動きを避けることです。
5.2.股関節形成不全
股関節形成不全にもかかりやすい犬種です。成長期に太ももの骨が骨盤に収まらない容器です。
予防法としては、適切な栄養管理、適度な運動など成長期における適切な管理が重要ですが、子犬期には過度な負荷がかかるような運動は避けた方がよいでしょう。
5.3.アレルギー疾患
トイ・プードルはアレルギー疾患にもかかりやすく、皮膚のかゆみや耳の感染症がよく見られます。皮膚病では、食物アレルギー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、膿皮症などになりやすいとされており、これらの皮膚病は治りにくいため予防が重要になります。また、たれ耳で毛が生えているため、ジメジメしやすく外耳炎になりやすい傾向にあります。
予防法としては、適切な食事管理やアレルゲンの除去、環境の清潔さを保つことが重要です。
5.4.歯周病
トイ・プードルは小さな顎や歯並びの問題を抱えることがあり、歯周病にかかりやすいです。先ほども説明しましたが、犬の場合、食事をしてから歯磨きをせず、2~3日間で歯垢が石灰化して、歯石になります。
定期的な歯磨きや歯科検査、適切な歯のケアを行うことが重要です。
6.食事と栄養バランスはとても大切
トイ・プードルは活発でエネルギッシュな特長を持つことから、栄養バランスの取れた食事が大切です。
栄養バランスの良い食事は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの必要な栄養素をバランスよく含んでいることが重要です。ドッグフードを選ぶ際には、「良質な動物性タンパク質が使われている」「香料や調味料が無添加である」「人間も食べられる食材を使用している」といった点に注意しましょう。
食事量は、年齢、体重、活動レベルに合わせて調整してください。適切な量を与え、肥満や栄養不足を防ぐために、定期的な体重管理と健康状態のチェックが重要です。
さらに、定期的な水の供給も重要です。水分摂取が十分でないと尿結石や尿路感染症のリスクが高まることがありますので、新鮮な水を常に用意しておくことも忘れないでください。
7.トイ・プードルの寿命と介護
トイ・プードルの寿命は、一般的には12〜15年程度ですが、個体によって差があります。適切なケアと健康管理を行うことで、より長生きすることができます。
トイ・プードルに限ったことではありませんが、高齢犬はさまざまな介護が必要になります。例えば、足腰が弱ってきた場合には、階段やベッドへの上り下りを手伝ったり、食事やトイレの介助をしたりすることが、必要となるかもしれません。もしかすと、愛犬が快適で安全な環境で過ごせるよう、リフォームする必要があるかもしれません。
また、老化に伴う問題として、視力や聴力の低下、関節炎、歯のトラブルなどがあります。こうした問題に対処するために、適度な運動や食事管理、定期的な健康チェック、獣医師の診察や適切な治療を受けるようにしましょう。
トイ・プードルは飼い主の愛情とサポートを受けながら、年齢を重ねていきます。飼い主との絆を深めながら、健康で幸せな老後を過ごすために、適切な介護と獣医のサポートを提供してあげましょう。
8.トイ・プードルの特徴を知ってから、飼おう!
いかがでしたか。
今回は初めてトイ・プードルを飼おうと検討している方向けに魅力や特長を紹介しました。
トイ・プードルは、その愛らしい容姿や知られた賢さから多くの人々に愛されている犬種です。また日本だけでなく、その愛らしさと飼いやすさから、世界中でつねに高い人気を維持している犬種です。
そして非常に愛情深く、飼い主との絆を大切にします。適切な飼育環境や食事、そして飼い主とのスキンシップなどを行うことで、素晴らしいパートナーシップを築くことができるでしょう。
トイ・プードルを飼う前に、本記事の内容が参考になれば幸いです。