【圧倒的人気】スコティッシュフォールドの飼い方と性格についてご紹介
スコティッシュフォールドは、その特徴的なたれ耳と愛らしいルックスで人気を集めている猫種です。スコティッシュフォールドは、犬のような忠実さと人懐っこさを持ち合わせており、飼い主との絆を深めることが得意な猫種です。
アニコム損害保険が公表している人気猫種ランキングでは、なんと15年間1位を獲得するほどの人気です。
なぜこれだけ人気があるのでしょうか。
この記事では、スコティッシュフォールドの特徴や性格、飼い方についてご紹介します。すでに飼っている方、飼うことを検討している方は、参考にしてみてください。
1.スコティッシュフォールドの特徴は
スコティッシュフォールドは、その名のとおりイギリスのスコットランドで見つかった猫の品種です。特徴的な折れ耳を持っていて、イギリスやアメリカで交配や研究が進められました。
現在は長毛種と短毛種が存在し、長毛種はアメリカが原産地となっています。長毛種は『ロングヘアーフォールド』『ハイランドフォールド』などとも呼ばれます。
フォールド『fold』は英語で『折りたたみ、折る』などの意味があり、スコティッシュなので『スコットランドの折りたたみ』という意味になります。まさに折り畳まれた耳から付けられた名前なのですね。
まん丸な顔と丸い目、ふくよかな体型がとてもかわいらしく、毛並みはシルクのような肌触りです。体のサイズは中程度で、体長は60cm程度、体重は男の子で3〜6kg、女の子で約3〜5kgほどです。
性格は温和でマイペース、のんびりと過ごすことが多いため、運動量が少なくても大丈夫です。
ただし、折れ耳は劣性遺伝子なので、病気にかかりやすい傾向があるため、注意が必要です。特に長毛種はブラッシングなどのケアが必要です。ストレスや妊娠が原因で耳がまっすぐになることもありますので、健康に配慮する必要があります。
愛情をたっぷり込めて日々のお世話をしてあげることで、このかわいらしい猫と楽しい時間を過ごすことが出来るでしょう。
2.スコティッシュフォールドの性格
もちろん個体差はありますが、スコティッシュ・フォールドという猫は人なつっこくて、しつけがしやすい性格とされています。
スコティッシュ・フォールドは穏やかで甘えるのが大好きな子が多いと言われています。一般的に猫はあまり人になつかず、自由気ままに行動すると思われがちですが、比較的人になつきやすい性格です。知らない人にもなつき、家族の一員として絆を深めることができます。
小さな子供や家族の中でも柔軟に生活することができますので、猫と一緒に遊びたいと思っている飼い主さんにはぴったりの猫としてオススメです。甘えん坊のスコティッシュ・フォールドにはきっとメロメロになってしまうことでしょう。
また、他の猫と比べて、スコティッシュ・フォールドは運動量が少ないと言われています。そのため、普通の「おとなしい猫」という印象を受ける方も多いです。
3.スコティッシュフォールドの飼い方
スコティッシュフォールドは太りやすい猫種とされがちですが、特に肥満しやすい体質というわけではありません。ただ、大人しい気質の個体が多いため、自然と運動不足になりがちです。
子猫のうちは体重がどんどん増えるのは当たり前なので、あまり心配しなくても大丈夫です。注意が必要なのは、1歳を過ぎてからです。成猫になった1歳の時点での体重がその猫の目安となります。もし数か月で体重に15%以上の増減があった場合は病気の兆候かもしれません。
ただの肥満でも、極端な体重の増加は内臓や関節に負担をかけることになります。目安となる体重から大きく増えすぎないように、運動を促したり、食事を見直したりすることが大切です。
また、スコティッシュフォールドは抜け毛がかなり多い猫種です。長毛タイプでも短毛タイプでも、毎日のブラッシングで美しい毛並みをケアしてあげましょう。
猫は自分で毛づくろいをする動物ですが、完璧にケアをしてあげないと毛が絡まって毛玉になることもあります。また、飲み込んだ毛がお腹の中で塊になってしまう「毛球症」という病気もあるので、毎日のブラッシングやコーミングを日課にすることをおすすめします。甘えん坊のスコティッシュフォールドにとって、飼い主さんとのスキンシップは嬉しいひとときになるでしょう。
さらに、ブラッシングほど頻繁には必要ありませんが、耳掃除も定期的に行いましょう。とくに垂れ耳の場合は耳の通気性が悪く、雑菌が繁殖しやすい環境です。こまめにケアしてあげることがとても大切になります。
ただし、耳掃除をしすぎると猫の耳を傷つける恐れがあるので、優しく行ってください。可能であれば動物病院などで指導を受けると安心です。耳を触られるのを嫌がる猫も多いので、子猫の時から慣らしておくと良いでしょう。
4.飼育に必要なものは?
スコティッシュフォールドを飼う時は、以下の4つを準備するようにしましょう。
● 食器 ● キャットフード ● トイレ砂 ● お手入れグッズ
①食器
まずは毎日使う食器を選んであげることが大切です。重さがある陶器の食器がおすすめです。安定感があり、汚れも落としやすく衛生的に使うことができます。
スコティッシュフォールドのマズル(口元の部分)が短いため、顔が入っても余裕のある口広の食器が適しており、エサがこぼれない程度に浅めのものが食べやすいです。
②キャットフード
続いて、キャットフードは猫の健康のために良いものを選ぶ必要があります。よいキャットフードとは、
● 栄養バランスが良い
● 余計な添加物を含まない
● 安全な材料を使用している
● 消化吸収が良い
などの要素があります。
特にスコティッシュフォールドのように関節に問題を抱えることの多い猫種には、グルコサミンなど関節サポート成分が入ったフードがオススメです。運動量が少ない猫種なので、エサの量は肥満にならないように適切な量をあげてくださいね。
③トイレの砂(猫砂)
猫のトイレには適切な砂を入れることも大切です。固まるタイプや固まらないタイプ、砂、木材チップ、紙など、様々な種類があります。固まるタイプは汚れた部分だけ取り除けるので掃除が楽になりますし、消臭力のあるトイレ砂もあります。
ただし、猫が気に入らないとトイレを我慢して、腎臓病や膀胱炎の原因になることもあるので注意が必要です。始めは少量のものを購入してみて、猫が気に入るかどうかを見ながら決めるようにしましょう。
④お手入れグッズ
色々なお手入れグッズも揃えておくと便利です。ブラシ類、シャンプー、ペット用ウェットティッシュ、爪切り、歯ブラシ・歯磨きペーストがあり、短毛種ならラバーブラシやピンブラシ、長毛種ならスリッカータイプのブラシがオススメです。
ウェットティッシュは耳や口周り、お尻周りなど汚れが気になるときにサッと使えて便利です。爪切りや歯ブラシも猫専用のものを揃えて、愛猫の健康と快適な生活のために、これらのお手入れグッズを使ってあげるととても良いです。
5.一緒に暮らして起こりやすい悩みとその解決策
スコティッシュフォールドは、その穏やかで人懐っこい性格から、ストレスの少ない環境で飼うことが大切です。
とくに騒音には注意が必要です。猫の聴覚は人間や犬よりも優れており、高い音まで聞き分けることができます。スコティッシュフォールドは、些細な騒音にも敏感に反応することがあります。
大きな音を出す掃除機やドライヤーを使用する際は、別の部屋に移動させるなどの工夫が必要です。また、子どもの甲高い騒ぎ声もストレスになることがあるため、子どもが普段過ごす部屋と猫が過ごす部屋を分けるのも良いでしょう。
また、運動量は多くないスコティッシュフォールドですが、肥満やメタボリックシンドロームを防ぐためにも適度な運動が必要です。猫専用の部屋や自由に出入りできる出入り口、キャットタワーを設置して遊びの場を提供しましょう。
ただし、スコティッシュフォールドは遺伝的に腰や股関節の形成不全が起こりやすいため、高い場所からの飛び降りには注意が必要です。飛び降りる場所には、弾力性のあるマットやクッションを敷くことで足腰への負担を軽減しましょう。
のんびりと過ごすのが好きなスコティッシュフォールドは、落ち着ける場所を提供することが大切です。お気に入りのベッドやクッションを置くと、心地よくくつろぐことができます。ただし、猫は時間帯や季節によって寝る場所を変える習性がありますので、気温や季節に合わせて居場所を用意することが重要です。
スコティッシュフォールドは被毛が厚いため、夏場は暑さで弱ってしまいます。冷房の設定温度を28℃にし、遮光カーテンで日陰を作り、除湿を行って湿度を下げることで快適な環境を整えましょう。冷房のない部屋で過ごす場合は、網戸をして風通しを良くすることで、涼しい環境を提供することができます。
6.日常の基本的なケアを忘れずに!
スコティッシュフォールドは、その特徴的なたれ耳と愛らしい見た目から、多くの人々に人気のある猫種です。飼育にあたっては、猫の基本的なケアが必要です。定期的なブラッシングや爪切り、歯磨きなどの日常的なケアをおこない、健康状態を管理しましょう。
また、適切な食事や運動も重要です。スコティッシュフォールドは遊びが好きなため、適度に運動をさせてあげることが大切です。