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猫の尻尾がピーンと立つ理由は?うれしい?興奮?それとも…

 

猫の尻尾がピーンと立つ理由は?うれしい?興奮?それとも…

猫と人との生活の始まりは、紀元前4,000年ごろに農作が始まり、農作物に被害を与えるネズミなどの害獣を駆 除するために飼育されたと言われています。古代エジプトのお墓に猫が描かれた壁画が残されています。

一方、 日本では約2,000年前の弥生時代に農作が始まり、当時の遺跡から猫の骨がとても多く発掘されているそうです。 日本でも収穫した農作物をネズミの被害に遭っていたようです。

 

現代の猫は家族の一員であり、その愛らしい表情や魅力的な行動は私たちを魅了してくれます。しかし、猫の行動の中には、その意思が一見理解しにくいものもあります。

その一つが尻尾の動きではないでしょうか。猫の尻尾は猫 の気持ちを表現しており、その動き一つ一つが猫の気持ちや意図を示していますので、尻尾の動きは猫の気持ち を理解するための重要な手がかりとなります。
例えば、猫の尻尾がピーンと伸びているときの猫はどのような気持ちなのでしょうか。

 

この記事では、猫の尻尾がピーンと伸びているときの気持ちやその他の尻尾の動きが示す気持ちについて解説します。

猫の尻尾の動きを知ることで猫の気持ちを少しでも理解して猫に接することで、猫とのコミュニケーショ ンを深め、より良い関係を築くことができるでしょう。

 

1.猫の尻尾の構造

猫の尻尾は、約20個前後の小さな骨の尾椎で構成されていますが、猫の種類により椎骨数など個体差が大きくなっています。

尾椎は左右対称の複数の筋肉によって動かされることにより、尻尾をピーンと伸ばしたり、左右に動かしたりするなど、様々な細かい動きが可能となっています。また、尻尾には運動感覚神経が全体に分布しており、神経を通して骨や筋肉を動かしています。これにより猫は尻尾を自由自在に動かすことができます。

尻尾はとても繊細で、踏んだり強く引っ張ったりすると尻尾の神経を損傷させてしまします。尻尾の神経は骨盤にある他の神経とも繋がっていることから、他の神経にも影響し尻尾によるバランスが取れなくなり、歩行が困難になってしまう可能性もあります。

猫がそばで横になってリラックスしているのに気づかずに尻尾を踏んだり、尻尾を強く引っ張ったりしないように注意しましょう。

猫の品種によっては、尻尾がとても短く尻尾の動きで気持ちを理解することが難しい場合もあります。

尻尾が短い代表的な品種は、ジャパニーズ・ボブテイルやマンクスです。ジャパニーズ・ボブテイルは尻尾が短い品種で、品種名の通り日本猫が起源で、アメリカでも繁殖が進められたそうです。

一方、マンクスは尻尾がない品種で、イギリスにあるマン島という孤島に生息しており、孤島独自の進化を遂げて無尾になったと言われています。これらの猫はしっぽが短いため、感情を理解することが難しくなりますので、他の体の動きや表情なども観察して判断してみてください。

 

2.猫の尻尾の役割

おもちゃで遊ぶ猫

猫の尻尾には運動時にバランスを保ち、気持ちを表現してコミュニケーションを取る役割を担っています。

猫はバランス感覚をつかさどる三半規管も発達しており、尻尾と合わせてバランスを取ることで高所の狭い塀の上でも安定して素早く動くことができます。
また、尻尾にはにおいの分泌腺があり尻尾などをこすりつけて、縄張りを主張するためのマーキングや仲が良い猫同士でお互いのにおいを付けあうなどのしぐさを行います。

猫が人にスリスリしてくるしぐさがありますが、甘えたいという気持ちでにおいを付けているしぐさです。

 

3.猫の尻尾がピーンと伸びているときの気持ち

猫の尻尾がまっすぐにピーンと伸びているときは、うれしい気持ちで友好的な気持ちや好奇心を示しています。猫が尻尾をピーンと伸ばして近寄ってきたときには、撫でてあげるなどのスキンシップを取りましょう。

この尻尾の動きは個体差もあり、猫によって異なる意味を持つことがあります。一部の猫では尻尾がピーンと伸びていることは何かに驚いたときにも見られますので、猫の表情や鳴き声などの全体的な行動や反応を観察することで、尻尾の動きが示す気持ちをより正確に理解することができます。

 

4.尻尾の動きと猫の気持ち

猫の尻尾はピーンと伸びている以外にも多くの気持ちを表現します。猫がリラックスして横になっている状況でも尻尾を動かし気持ちを表現していることもありますので、猫を観察してみるのも面白いでしょう。

尻尾の動きから猫がどのような気持ちを抱いているのかを理解するために尻尾の動きと気持ちを見ていきましょう。

 

4-1.尻尾が毛を逆立て膨らんでいるとき

尻尾が毛を逆立てて膨らんでいるときは恐怖や怒り、防御的な態度の気持ちを示しています。毛を逆立てることで通常の尻尾よりも大きく太く見せます。
このときには、シャー」という鳴き声を出して、相手を威嚇することが多く、知らない人の来客でも見られる行為であり、争いを回避するために毛を逆立て膨らませシャー」と鳴きますので、猫は攻撃したいわけではありません。ただ、警戒しているだけですので、猫から離れて猫が落ち着くのを待ちましょう。

 

4-2.尻尾が左右に激しく振られているとき

尻尾を左右に激しく振ったり上下に打ち付けたりする行為は、イライラして機嫌が悪いときに見せるしぐさです。
このようなときは機嫌が悪くなる原因を取り除いてあげることが一番ですが、原因が分からなければそっとしてあげて落ち着くまで待つのが良いでしょう。

 

4-3.尻尾の先をピクピクと動かすとき

何か興味があるものを発見して見ているときや気になるものを見つけて好奇心が刺激されている時に、尻尾の先をピクピクと動かします。また、名前を呼ばれたけど面倒で動きたくないとき、考え事をしているときもピクピクと動かします。

名前を呼んで反応が無い場合でも、尻尾がピクピク動いていることもありますので、よく観察してみましょう。

 

4-4.尻尾が後ろ足の間に入っているとき

服従や恐怖心の気持ちのときに尻尾を後ろ足の間に入れます。
猫同士で喧嘩をして負けたときや怒られて反省しているときなど、体を小さく見せています。

 

4-5.尻尾が水平になっているとき

尻尾が水平になっているときは、猫がリラックスしていることを示します。住み慣れた場所を平常心で過ごしているときに尻尾を水平にしている姿が見られます。

 

4-6.尻尾に力が入って垂れているとき

尻尾に力が入って垂れているときは、怒られて反省しているときや気分が落ち込んでいるとき、警戒心を持っているときに見られます。
この状態のときにちょっかいをだすと、噛みつかれたり爪でひっかかれたりする恐れもあるので、無理にスキンシップを取ることは避けましょう。

 

4-7.尻尾をピーンと立てて尻尾の先が曲がっているとき

尻尾をピーンと立てて尻尾の先が曲がっているときは、猫の尻尾がまっすぐにピーンと伸びているときの気持ちに別の気持ちが入り混じっていて、友好的な気持ちだけど自信がないときや悪ふざけをするときなどに見られます。

 

5.しっぽは猫の感情を理解する重要な手がかり ‼

いかがだったでしょうか。今回は猫の尻尾からどのような感情が表れているかを見てきました。

猫の尻尾の動きは、猫の気持ちや意図を理解するための重要な手がかりでした。

これらの動きは猫によって異なる意味を持つことがあるため、体全体の動き、鳴き声や表情など、全体的な行動も含めて理解することも必要です。

猫の尻尾がピーンと伸びているときは、友好的で甘えたい気持ちですので、スキンシップを取って絆を深めてください。

猫の観察を続けることによって、一緒に住んでいる猫の気持ちがより理解できるようになり、猫との関係をより深く、より豊かにすることができるようになるでしょう。